その日常生活当たり前？ ～当たり前な日常生活が幸せ～
こんにちは。
今回は、ぜんしん整形外科、理学療法士の倉島が書かせて頂きます。
皆さんは、今何気なく送っている日常生活について考えたことがありますか？
改めて普段の日常生活について考えたことのある方は少ないのではないかと思います。
毎朝起きて、顔を洗って、朝ご飯を食べ、歯を磨いて、着替え、通勤して、１日仕事をし、帰宅して夜ご飯を作り、食事をして、お風呂に入り、歯を磨いて、寝る。もちろん、もっと細かく考えたらこれだけでは足りませんが、これだけでも私達の１日には沢山の行動が含まれています。
ですが、これら一つ一つの普段の行動に対して思いを込めている方はそれほど多くはないのではないでしょうか。「今の日常生活が当たり前」と改めて思うこともないほど、何気なく日常生活を送っている方が殆どだと思います。
正直、私もその中の一人でした。
しかし、今回私はあることをきっかけに、今の日常生活を当たり前に送れていることがどんなに幸せか、有り難いことなのかということを身をもって実感したのでここに書かせて頂きます。（直前までは全く別のことについての記事を用意していたのですが、これは今しか書けないと思い変更しました。）
私は約２週間前に扁桃炎にかかってしまいました。合わせてその２日後くらいから顔中にできものが出来てしまったのです。内科や皮膚科を受診し検査をした結果、溶連菌に感染し扁桃炎を患い、それに伴う免疫力の低下でヘルペスウイルスにも感染し発症してしまったのではないかと診断を受けました。
扁桃炎やヘルペスをご存知の方は多いかと思いますが、ここで扁桃炎とヘルペスについて簡単に説明します。（ここは内科ではないので詳しい説明はしませんが、、、）
＜扁桃炎＞
扁桃は、鼻や口から体内に細菌が侵入することを防ぐ役割をしています。
扁桃炎とは、下の図にある左右の舌の付け根あたりにある口蓋扁桃でウイルスや細菌が原因となり炎症を起こし、様々な症状を引き起こす病気です。
急性扁桃炎が進行すると、口蓋扁桃周囲にまで炎症が広がり、そこに膿がたまり、腫瘍が出来ることで扁桃周囲腫瘍となります。
○症状
- 発熱
- 全身の倦怠感
- 喉の痛み
- 物を飲み込む時に痛み
- 急性扁桃炎が進行した場合は、、、高熱、食事や水が飲めない程の痛み、首の腫れ、口が開きにくい
＜ヘルペス＞
ヘルペスとはヘルペスウイルスというウイルスが皮膚や粘膜に感染して、水ぶくれができる病気のことです。実はヘルペスウイルスはごく一般的なウイルスと言われており、幼少期に感染しているケースが大半で、唇周りに水ぶくれが出来る口唇ヘルペスは日本人の10人に１人が経験したことがあると言われています。しかし、そのほとんどは症状がなく、大半の人が感染していることに気付いていないことが多いそうです。ただ初発の場合は重症化することがあるため、注意が必要です。
○症状
- 皮膚にピリピリ、チクチクなどの違和感
- かゆみ
- ほてり
- 痛み
- 口や唇周りなど（私は瞼や頬にも出来ましたが）一部が赤くなり水ぶくれが出来る
厄介なことに、ヘルペスに一度感染すると、そのウイルスは体内にひっそりと住み続けてしまいます。
治ったと思っても風邪や疲労、紫外線やストレスなどで免疫力や体力が落ちたときに再発を繰り返すことが多いそうです。しかし、適切な予防や治療を行うことで再発を抑えることが可能と言われているため、まずは再発しないようしっかりと予防することが大切です。
○予防法
- 手洗い、うがい
- バランスの良い食事をとる
- 生活習慣を見直す（疲労・ストレス、睡眠不足、喫煙、アルコール、紫外線）
- 身体の免疫力をアップさせる
運動や入浴で体温が上がると代謝が高まり、免疫力が高まります。まずは無理のない範囲でウォーキングやジョギングなど適度に汗をかく運動から行えるといいですね。
また、十分な睡眠をとることで、免疫力をアップさせるだけでなく自律神経のバランスが整えられます。寝る前にストレッチや、リラックス効果が期待出来るハーブティーなどを飲むことがおすすめです！！
さらに、ストレスを溜めない・解消するために運動や好きなことに没頭することで心身のリフレッシュを心がけることも大切ですね。
免疫力を高めることや体調管理をすることで、ヘルペスの予防だけでなくインフルエンザや現在流行している新型コロナウィルスなどに打ち勝つことも出来るのではないでしょうか。
ここまで長くなりましたが、私は今回このような病気にかかり、当たり前だと思っていた日常が、どんなに貴重でかけがえのないものだったか、幸せなものだったか、身を持って感じました。今回どちらも重症化してしまい症状が酷くなってしまったため、水を飲むことや食べること、口を開けることさえ辛い時期がありました。ヘルペスも顔中に出来てしまい、瞼や顔全体が大きく腫れ上がりマスクで隠すことも困難なくらいになってしまいました。顔を洗うときも他の部位にウイルスが移らないようにと細心の注意を払って顔を洗わなければなりませんでした。
こんな顔だから外にも出られない、人と会うことも億劫、症状もなかなか落ち着かず仕事にも影響を及ぼしてしまいました。
普段食べている物が食べられない、人に会うことも出来ない、仕事にも行けない、何気なく行っていることが出来ない。このことがどんなに辛いことか、反対に普段当たり前のように出来ていることがどんなに幸せか、有り難いことなのか。
今回のことを機に、当たり前に送っていた日常生活について改めて考え、有り難みを実感することが出来ました。また、自分の日常生活をしっかりと振り返り考え直すきっかけにもなりました。
自分の周りの方々の存在、優しさを改めて感じ、人間関係にも恵まれているなということも気づきました。
当院に来院されている患者様は、様々な理由で当たり前の日常を送ることが難しくなっているのではないかと思います。
これからは患者様の気持ちに今まで以上に寄り添い、笑顔で卒業してもらえるよう気を引き締め直して一生懸命サポートさせて頂きます！！
繰り返しにはなってしまいますが、まずは普段から免疫力を落とさないよう体調管理をしっかりと行い予防することや、ストレスを溜めないよう心身のリフレッシュを心がけ、一緒にウイルスに負けない身体をつくっていきましょう！
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。