TFCC損傷とは?
手首の小指側にある三角繊維軟骨複合体(TFCC)という組織が損傷することで、痛みが出る疾患です。転倒などの外傷によるものや加齢に伴う変性が原因として挙げられます。
「ドアノブを回す」「重い物を持つ」「手に体重をかける」など、手首を捻ったり小指側に軸圧が高まった際に痛みが生じます。
治療方法
サポーターやテーピングによる固定で痛みのある部位への刺激を減らしたり、注射で炎症を抑えたりします。また、リハビリにて前腕や手首の正常な動きを獲得しつつ、手根骨という手にある骨の位置を調整することで痛みの緩和を図っていきます。
これらの治療で改善がみられない場合は、手術が必要になる場合もあります。手術は、関節鏡視下でのTFCC縫合術や尺骨という骨の短縮骨切り術などを行います。
基本的には、保存療法で経過をみていく場合が多いため、症状が気になる方は早めに受診をしましょう。