法人化のご挨拶

この10月1日より、我々 “ぜんしん整形外科立川スポーツリハビリクリニック” は “医療法人社団 全心会” として新たなスタートをきることになりました。

2018年6月に開院して以来延べ10万人以上の患者さんにご来院いただきました。当院を支えてくださった数多くの方々に深謝いたします。

地元とはいえ、神戸から戻ってのいきなりの開業。わからないことばかりで右往左往の日々でした。当然と思われるようなレベルのサービスも全く行きわたらず、多くの方々に不便な思いをさせてきてしまったことをお詫び申し上げます。

法人となったからといって、山積した問題がいきなり解決するわけではありませんが、初期メンバーも成長し、新たな頼もしい仲間もたくさん加わりました。2年3か月前にスタートした時よりは問題解決能力が大きく向上していると自負しております。皆様のご期待に応えたい、その思いをどんどん形にしていきたいと思っています。

さて、“全心会” という名前について説明します。“全身” “前進” “善心” “幅の頼を得られるよう頑張ります” という4つの意味の平仮名の “ぜんしん” を法人名にしてもよかったのですが、再出発にふさわしくなるように新たな言葉にしました。

世の中は物質的な豊かさよりも心の豊かさを求める時代にシフトしていることは多く方々が感じていらっしゃることと思います。バーチャルリアリティーの進歩も現実の肉体感覚の重要性が希薄化し精神のみで良いという方向性の現れと感じています。

我々整形外科でよく問題になるのは、医師は「手術は完璧だから大丈夫」と言うものの患者の方は不満という場面です。これは医師が手術の形態的出来栄え(特にレントゲンの)のみに注目し患者さんの心に配慮していない状況だと考えます。

一方で、不慮の事故で回復できない障害を抱えた方も事故から1年くらいすると事故前と同様に幸せな気持ちを抱けるようになると言われています。

肉体的な現実がそのまま人それぞれの幸せにつながるわけではなく、結局心がどうであるかが幸せにつながるということです。

当法人は整形外科ですので全ての方々の運動器の問題、すなわち肉体の健康を目指すことは当然なのですが、その先にある心を満たすことのできる医療を提供していきたいと思っています。

“全ては心を満たすため” 全心会をよろしくお願いいたします。

令和2年 10月1日

医療法人社団全心会 理事長 守重昌彦