25年ぶりの○○

東京ヴェルディのJ1復帰を願っている理学療法士の齋藤大介です。

唐突ですが、以前、僕が投稿したブログを覚えている方は、いらっしゃいますでしょうか?

たしか、ピラティスの事を紹介していたような・・・。

と覚えていてくれた方がいたらとても嬉しいです。

しかし、今回はそこではなく、冒頭に書いたこの一文を覚えていてくれたらなお嬉しく思います。

プロ野球では、オリックスバファローズが好きで、選手よりも優勝したいと思っている(自負)理学療法士の齋藤です。

ピラティスに行ってきましたより 】

前回のブログを投稿したのが、5月12日で、その時のオリックスのシーズン成績は15勝18敗7分け。パリーグ6チーム中5位でした。

僕は優勝したいと思ってはいましたが、3位に入れたらいいなぁーというのが実際の所でした。

しかし、シーズンが進むにつれて、2021年のオリックスはどんどん躍進していきました。

パリーグとセリーグのチームが対戦する交流戦で優勝し、シーズン中にはオリックスとしては初となる11連勝もあり、どんどんと順位を上げていきました。

2021 交流戦優勝時

引用:オリックス・バファローズ公式サイト

オリックスというチームは長年低迷しており、一昨年、昨年とパリーグ最下位。 2010年からの10年でAクラス(6球団中3位以内)に入れたのはわずか1回。4~6位が指定席という低迷っぷりでした。

そのため、3位になった時も嬉しく、思わず、順位表を スクリーンショットをしてしまうほどでした。

それが2位、1位と順位を上げていきました。オリックスファンとしては、慣れない位置にいるため、1位になって、嬉しいのですが、実感がないシーズンを過ごすことが多かったです。

いつもシーズン終盤は6位にいるため、消化試合になっているのですが、2021シーズンは違いました。2021シーズンは最後まで優勝争いをしていたので、仕事後に野球速報を 見るのもドキドキの毎日でした。

チームは、一度、 シーズン終盤の9月に2位へと転落するのですが、そこから怒涛の追い上げをし、千葉ロッテマリーンズとのデッドヒートを制しました。クライマックスシリーズも突破し、みなさんも記憶に新しい大激戦の連続の日本シリーズまで進む事が出来ました。

惜しくも日本シリーズでは、東京ヤクルトスワローズに破れてしまいましたが、本当に大躍進の2021シーズンでした。

関東でのオリックス戦地上波放送は、例年ならNHKが年に1回放送するかどうかという程度なので、連日、地上波でオリックス戦が放映されているということもとても不思議な感じがありました。

リーグ優勝時の中嶋監督の胴上げ

引用:スポニチ(撮影・北條 貴史)

〇オリックス大躍進の要因に迫る

なぜ、低迷していたオリックスバファローズが日本シリーズにいくことが出来たのか? その要因の一つを、小学校低学年からオリックスファンの僕がご紹介したいと思います。

僕が考えるオリックス大躍進の要因の一つは中嶋聡監督だと思います。

2021 交流戦優勝時

引用:iza(イザ!)総合ニュースサイト(撮影・薩摩嘉克)

中嶋監督は去年のシーズン途中からオリックスの1軍監督になり、2021シーズンも引き続き指揮していました。

中嶋監督の凄さを3つ紹介したいと思います。

  1. 若手の抜擢
  2. 投手の連投は2連投まで
  3. コミュニケーション能力の高さ

1 若手の抜擢について

2021シーズン、中嶋監督は多くの若手選手を1軍の試合に抜擢しました。開幕戦では19歳の紅林選手、20歳の太田選手など がスタメンに入っています。

シーズン当初は若いなりのミスもあり、そのミスで試合を落としてしまうこともありました。また、若い選手も結果が出ずに、元気がなくてなっていっているという感じもありました。

こういうときは、一度、2軍に選手を落として再調整させるというのが一般的かなと思うのですが、(僕はそう思いました)中嶋監督は若手の選手を1軍で使い続けました。

すると、19歳の紅林選手などは1軍の試合に慣れていき、バッティングや守備もどんどんと良くなっていきました。紅林選手の守備、バッティングで勝利できた試合というのも終盤は多かったと思います。

根気強く若手を起用するというのはなかなかできない事ですが、それをできる中嶋監督、それに応える紅林選手、本当に凄いなと感じました。

また、19歳の紅林選手が連日、頑張っているのをみると、僕も頑張らないといけないと思い、職業は違いますが、リハビリにより奮闘することが出来ました。

プロ2年目 大躍進の紅林選手

引用:日刊スポーツ(撮影・前岡正明)

2 投手の連投は2連投まで

現代の投手は分業制と言われています。

まず、試合の最初から投げる先発投手がいて、次に投げる中継ぎ投手、最後に投げる抑え投手がいます。

投手の連投は2連投までということですが、それは中継ぎの投手や抑えの投手の話です。

野球は1~9回まであり(延長は最大12回まで)、先発投手は大体6~7回までを目安に投げます。残りの7.8.9回を中継ぎ投手や抑え投手が投げることになります。

中継ぎ投手や抑え投手は 投げるのは1イニング(1回)だけという事が多いのですが、全力で投げる必要があります。試合に出る前もブルペンという所である程度投げてから、試合に登板します。

ブルペンでは投げたものの、試合展開が変わってしまい試合に出ないこともあります。

連日登板してしまうと、かなりの負担が体にかかり、ケガのリスクが高くなっていきます。

それを回避するために、中嶋監督は投手の連投は2連投までとし、それを2021シーズン実施しました。

2021シーズン、オリックスの投手で一番試合に出た投手は富山投手(51試合)でした。

他チームだと70試合を越えて投げる投手もいて、それに比べるとかなり少ないのかなと思います。

この連投制限で一番印象的だったのが、優勝がかかっている終盤の試合での事でした。

連日、抑えの平野投手は2連投していました。優勝がかかっているから、この日は登板があるかもしれないと僕は思っていたのですが、その日の平野投手の登板はありませんでした。むしろ、ベンチにも入っていませんでした。

これもなかなか出来ることではないなと感じました。優勝がかかっている 大事な場面であれば良い投手は起用したくなると思うのですが、選手のコンディションを考慮してベンチからも外してしまう(ベンチから外れるとブルペンで投げることもない)。

本当に選手思いの監督さんだなと感じました。

個人的には、この考えが球界に浸透して、怪我で引退せざるを得ない選手が少しでも減ってくれればと考えています。

オリックスの中継ぎや抑え投手たち

引用:日々ブログ MORIMORI @宮崎県

少しオリックスの話とはそれますが、怪我を防ぐという点においては、球数制限も対策の1つに入るかと思います。

日本のプロ野球では、まだ実施されていませんが、国際大会では球数制限が実施されています。

身近な所では、少年野球で投手として出場した場合は、1試合で70球までと球数制限があります。

球数制限があっても、投球する分だけ、身体にかかる負担もかかるかと思います。

そのため、身体のコンディションが低下してしまうことや怪我をしてしまうこともあると思います。

痛みなく大好きな野球を続けるために、自分の体、お子さまの体の状態を知っていただけたら幸いです。

当院でも、怪我の予防や早期発見のために野球肘検診などを実施しています。

次回は 令和4年2月19日(土)を予定しています。 野球肘検診のご案内

もし、ご興味がある方がいましたら、詳しくはホームページ、お電話にてご確認していただけたらと思います。

3 コミュニケーション能力の高さ

中嶋監督は記者会見や、試合後のインタビューでは口数が少なく、寡黙な印象があります。

しかし、チーム関係者や選手とは非常に密にコミュニケーションを取っていて、その選手の良さを引き出して上げているなぁと感じます。

その1例についてご紹介したいと思います。

開幕戦では1軍にいた福田周平選手でしたが、なかなか出番がなく、一度、2軍で再調整になった時期がありました。

実際に2軍に行く時に中嶋監督が福田選手にこう伝えました

「オレはお前を必要としている。いずれ必ず必要になる時がくるから、その日までファームでしっかり調整して、自分のプレーができるようにしておいてくれ」

引用 スポルティーバ
『優勝したオリックス不動の1番・福田周平。二軍降格時「中嶋監督からあの言葉がなかったら、今の僕はなかった』より
石田雄太2021.10.28

その後、5月に1軍に戻ってきた福田選手はオリックスの1番バッターに定着して、優勝に貢献してくれました。

実際に2軍に行く時は辛かったと思うのですが、監督に上記のようなことを言われたら、「やってやろう」と思えますし、とても嬉しいと思います。(僕ならとても嬉しいです。数倍頑張ってしまいます)

福田周平選手

引用:日刊スポーツ(撮影・滝沢徹郎)

また、中嶋監督は福田選手以外の選手にも他愛のない話をしたりすることが多いそうです。

選手も監督に声をかけてもらえたら、嬉しいでしょうし、監督が見てくれいると思えると、より頑張れるのでないかと思います。(僕ならとても嬉しいです。10倍頑張ってしまいます。)

そんな監督の声掛けなどがあり、チームも一致団結して、25年ぶりのリーグ優勝(齋藤もファンになってから初優勝!長かった~)が出来たのではないかと考えています

長々と書かせていただきましたが、ここには書ききれないくらい、2021シーズンのオリックスには感動させられることが多くて、たくさんの元気をもらいました。

2022年もぜひパリーグを制してほしいですが、常勝チームのソフトバンクホークス、若手からベテランがかみ合い堅実な野球をする千葉ロッテマリーンズ、どんどんと良い若手がでてきて、投手の整備も進む埼玉西武ライオンズ、生え抜きと移籍組がうまくかみ合っている東北楽天ゴールデンイーグルス、ビッグボス新庄監督が率いる北海道日本ハムファイターズと 、相手も一筋縄では行かないチームばかり。

2022年のパリーグも大混戦になるのかなと思います。

みなさんにもぜひプロ野球の試合を見ていただき(出来たらオリックス)、一緒に野球についてお話できたらと思います。

最後まで読んでいただきまして、本当にありがとうございました。