クリニックのSEとして ~日々改善~
ぜんしん整形外科、SEの内野です。
クリニックのSEといってもどんな仕事なのかピンとこない方も多いかと思います。
今回はSEの仕事についてお伝えしようと思います。
SEといっても私は院内のことのみを担当する、いわゆる社内SEです。
電子カルテを始めとする院内のIT関係を管理しつつ、スタッフがより効率的に仕事ができるように、患者様がより快適に診察を受けられるように、各種のサポートやシステムの改善をするのが主な業務です。
納期間近にクライアントからの無茶振りで帰れない日が続く、といったことと無縁なのは社内SEのよいところです。
さて、そんな私が最近力を入れていることに「改善」があります。
つい先日のことでした。当院の事務スタッフが一日の集計作業をしていたのですが、
「電子カルテを開いて、その一覧を目視で数え、電卓を叩いて、集計作業をしていた」
という光景を目にしました。衝撃でした。「電子」カルテなのに!
話を聞くと、開院以来ずっとこのやり方で集計していたそうです。
すぐに自動集計のシステムを作り、結果として手間とミスがだいぶ削減されたそうですが、「もっと早く気づいていれば」と悔やまれました。
スタッフからの要望があればSEとして当然それに取り組むのですが、要望がなくとも自分から「気づくこと」で改善案を出すことも重要だと感じました。
患者様に目に留まるところでは、今月より待合室のモニターに「待ち人数」を表示するシステムを導入しています。
同じ時間を待つにしても、いつ呼ばれるかわからない時間を過ごすより、目に見えて待つことがわかる方がまだ精神的負担が少ないのではないかと考え、表示システムを作りました。
コロナ禍ですので、密を避けるために外でお待ちいただく際の目安にしていただければと思います。
また、先月から診察券にバーコードを印字するようにしています。
このバーコードは来月から活用する予定です。
現在手入力の受付業務をバーコード処理とすることで、受付時のミスの減少と作業時間の短縮に繋がり、患者様をお待たせする時間も減らすことができると考えています。
医療機関にとって、待ち時間というのは永遠の課題だと思います。
病院はいつ行っても混んでいる、1時間待ちは当たり前、そういうイメージの方も多いかもしれません。
当院も待ち時間について患者様からお叱りを受けることが多いのですが、待ち時間の減少を含め、少しでも快適に院内でお過ごしいただけるよう、全力で改善に取り組んでいきたいと思います。