ホッケーって知ってる？
こんにちは。事務のキシダです。
突然ですが、皆様、Hockey（ホッケー）という競技をご存知でしょうか？
私は元ホッケー部です。
サッカーやバスケ、野球のように一般的なスポーツに比べ、学校の部活でもなかなか行われていないスポーツですが、今日は少しでも知ってもらえたらと思い、ホッケーについてお話したいと思います。
（★今回はフィールドホッケーについてお話します）
ホッケーは男子競技と女子競技が行われており、現在はオリンピックの正式競技にもなっています。
ホッケーの起源はとても古く、19世紀頃にクリケット選手が試合ができない冬に始めたのがきっかけと言われているそうです。
日本では1906年にアイルランドの牧師が慶應義塾大学に伝えたことにより、1937年に日本ホッケー協会が組織され、全日本ホッケー選手権大会が始まりました。
日本でのホッケー競技人口は約3万人に対し、人気のサッカーの競技人口は約436万人だそうです。世界に目を向ければホッケーは人気がありますが日本では競技者が少ないのが現状で、認知度も低く、マイナースポーツとなってしまっています。
ホッケーとは、簡単に説明すると、先端がU字に曲がったスティックを持ち、野球ボール位の大きさの硬球ボールをドリブルしたりパスを回したりして相手のゴールに入れ、得点を競う競技です。
サッカーととてもよく似たスポーツです。サッカーは足でボールを蹴って相手のゴールにシュートして得点を入れる、ホッケーは手でスティックを使い、ボールを相手のゴールに入れる、という、ほぼやっている事は同じです。
格好も似ていて、靴は専用のスパイク、スネ当てを入れてソックスを履き、シャツ、短パン（女子はスコート）です。
スティックの長さは約90cm、昔は木製でしたが今はより丈夫なカーボン製も増えています。
ボールは野球ボールくらいで重さが156～163g、意外と重く、かなり硬いです。ボールを思いっきり打った時、一般的には大人で約160km/h、プロ選手になれば200km/hもスピードがでます。
コートはサッカーより少し小さく、縦91.44m、横54.86m、ゴール前にはバスケの半円のような14.63mのサークルがあり、サークル内で打ったもののみが得点となります。
小、中学校は6人制、高校生以上は11人制です。
時間は15分✕4Qです。（説明は11人制です）
やり始めればとても面白く、快感な競技です！
１番はやはりヒットを打つ時ですね！『ヒット』とはゴルフの様に両手でスティックを持ち、シュートする時にボールをおもいっきり打つ打ち方です。
スピードが１番早く、決まったときはたまらなく快感…。ただ、止まって打つわけではないので、走りながらだと慣れないうちは空振りもよくします（笑）
あとは安定して打てるプッシュ。『プッシュ』はヒットほど迫力もスピードもないですが、スティックを握る両手の間隔を離してしっかり握り、スティックの先端にボールをつけたまま押し出すような形で打ちます。パスを出すときによく使います。ボールを少し浮かせるような打ち方も出来ます。浮かせるのなら浮かせるだけの打ち方（『スクープ』）もあるのですが、ファウルを取られることも多いのであまり使いません。
ちなみにイエローカードもレッドカードもあります。
ホッケーはルールがとても多く、厳しいスポーツです。
ボールが足に当たっただけでもファウルです。わざとファウルを取るために当てられたりもします（笑）。スティック同士がぶつかってもアウト。スティックの裏面にボールが当たってもアウト。相手選手を背中に回したらアウト。わざと背中に回る場合はあります。もちろんファウルを誘うためですが（笑）
かなり危険なスポーツでもあるので、試合に行くと会場に救急車が待機しており、医者も待機しています。試合前の出場申し込みの際には保険料の支払いと同意書の提出が必要で、死亡時は500万円…と書いてあった記憶があります（私が中学生の時なので衝撃的でした。…20年以上前のことなので今はどうか分かりませんが…😅）
かなりのスピードがあるボールが頭にノーバウンドで当たったり、振り上げたスティックが体に当たったりは日常茶飯事です。怪我が堪えないですね。特に打撲。アザだらけです。
実際、瞼がパックリ割れて縫ったり、歯が折れて差し歯だったり、唇を縫ったりした先輩が一人二人ではありません。試合中に救急車で運ばれてしまった先輩もいました。
と、怖い話をしてしまいました。でも何の競技でも怪我は必ずありますよね。リスクがある事を理解した上でやることも重要なことです。
当院でも部活やスポーツの怪我で来院される方は多いと思います。
そのまま放置せず、気になればひどくなる前に受診しましょう！
話し出せば他にもいろいろ打ち方の種類もルールもあるのですがキリがないのでこの辺でやめておきましょう！
もし御興味ありましたら是非一度YouTube動画やテレビの試合も見てみて下さいね！