診察室には医療秘書がおります
皆さん、こんにちは。ぜんしん整形外科・事務の小笠原です。
私は開院当初から医療秘書を主にしています。
医療秘書とは医師事務作業補助者の別称で医師の事務作業を補助・代行する医療従事者です。
仕事内容は医師が口頭で診断した内容を電子カルテ(診療録)に代行入力し、処方箋の作成等も行います。
医療秘書が電子カルテを代行入力すると、医師は時間を削減できるため、患者様をお待たせすることなく、しっかり患者様と向き合い診療に専念することが可能となります。
主に電子カルテに入力する内容は4つあります。
- 問診票の内容や主訴、患者様の訴え
- 診察所見、レントゲンなどの検査結果
- 1・2を解釈・分析し判断と評価結果
- 治療の方針・計画
上記以外にも診察中に行った処置や注射の入力、医師の指示のもと検査やリハビリや処方箋のオーダー入力も行います。
医療秘書に必要な資格はありませんが、カルテ入力するために医療に関する知識や用語を学ぶ必要があります。
またPC入力作業がメインとなるため、正確かつ速くタイピングができることも必要です。
医師の話すことや診察内容を分かりやすくまとめることがカルテ入力で最も難しい点です。
開院当初は電子カルテの操作に慣れることに苦労し院長に教えてもらいながらの日々でした。
電子カルテの操作に慣れたころにはタイピングもタッチタイピングとまでいきませんが以前より早くなっていました。
医療秘書は診察室で医師の横に並んで座りカルテ入力をしているのですが、医師は患者様と向き合って診察するため、医療秘書には背中を向けています。
そのため医師の声が医療秘書に届きづらく、診察中は聞き取りに集中しなければいけません。心なしか聴力が良くなりました(笑)。
また医師が触診している患部が背中で隠れてしまうこともあり、患者様との会話で判断できない時は、席を立ち患部を確認しつつカルテ入力を行います。診察の合間に医師に不明点を確認することもよくあり、カルテ入力作業以外の忙しさもあります。
しかし医療秘書を始めて3年目の今は、医療に関する知識が深まることや、患者様と近い距離でコミュニケーションがとれることにやりがいを感じています。
もし医師を目の前にすると緊張される方や、医師への質問を迷っている方、医師へ話しにくいことがある方は、医療秘書がおりますので気軽にお声かけください。