PC作業に伴う手関節の簡単セルフケア
私の仕事は1日の大半がPC作業です。
連日長時間のPC作業により、ある日手関節の痛みを感じ、当院で手が専門の江夏Dr.の診察を受けました。
超音波検査で状態を確認したところ、豆状骨というところに付く腱が腫れていて、腱鞘炎の診断でした。
おそらく原因は連日のPC作業によるもの……。
江夏Dr.より、『出来るだけ手に負担をかけないように工夫して、痛みに応じて治療を試みましょう』というお話がありました。
最初は仕事中に湿布を貼って様子をみてみましたが、なかなか痛みが治まる事もなく……。
PC作業継続をしながらも、なんとか手関節の負担を軽減したいと思い、当院のリハビリスタッフからアドバイスをもらいながら、自分に合ったセルフケアを考え行うようになりました。
結果的に、それから3ヶ月経った現在、手関節の痛みは和らいでいます。
そこで、これまでにどのような工夫をして手関節の症状を軽減してきたかを簡単にご紹介します。
《第一段階》
まだ痛みが強めの初期。
手首を固定するサポーターを使用しました。
→固定されてる状態はとても安定して楽になるという発見があり、明らかに手関節への負担が軽くなるのを感じました。
同時に、人間の体の関節は健康状態が良いと、いかに自由に、そして便利に動かす事が出来、それにより必要以上に負担をかけてしまう事もあるのだなぁと実感。
※一般的にアマゾンやドラッグストア等で販売されているサポーターです
《第二段階》
痛みが軽減してきたので、今度は包帯を手関節に巻いて固定をしました。
→こちらはそこまで圧が強くないのですが、症状が軽減してきた私の手関節には丁度良く、安定性が保たれ、さらに痛みの穏和へと繋がりました。
固定されてる安定感と悪化防止につながる安心感も生まれてきました。
※一般的にドラッグストア等で販売されている包帯です
毎日続くPC作業ではありましたが、1ヶ月経過する頃には最初に感じていた痛みの5割くらいになりました。
《第三段階》
痛みは大分落ち着いてきて包帯を外せる日もでてきました。
私の場合はPCを打つ時に手関節をデスクにベタっとくっつけてしまう癖があり、どうしても圧力がかかってしまっていたので、前腕を浮かせてみるように気をつけました。
また、同僚に「手指を猫の手のように丸めるといいよ」と勧められ、加えて心がけるようにしました。
それ以外にも、ふんわりしたタオルを手関節の下に置いた状態でマウスを動かすようにしました。固さがない分心地よく、自分の丁度よい高さに合わせられるのがとても良かったです。
こうして、2ヶ月経過した頃には大分症状が改善してきて、痛みは当初の1割くらいになりました\(^o^)/
正直、毎日PC作業継続の中、ここまで改善するとは思ってもいませんでした。
そして再度、最初と同様に江夏Dr.の診察を受けたところ、超音波検査の結果、腱の腫れに軽減がみられました!!
江夏Dr.からは『調子が良くなってきたからといって、負担をかけすぎてしうまうとまた悪化する事もあるかもしれないので負担をかけないように気をつけましょう』との事。
調子が良くなってくると、最初の痛みを忘れたかのようにはりきってPC作業をしてしまう時があります。
しかしそこで「はっ、気をつけよう!」と思い直し、今では上記で紹介した予防対策等を心がけています。
体は一つしか無いので、痛みが生じたからといってその部位を取り替えたりはできないものです。
病院へ行くとなるとちょっと気が引けてしまい後回しになりがちだったりしますが、早めに受診して自分の状態を知っておくことで症状悪化を防げることもあります。
そこへセルフケアを取り入れる事で早めの改善に繋がることがあるのだと実感ました。
これからも日常生活をより快適に過ごしていけるよう継続していきたいと思います。
ぜんしん整形外科 事務 R