ヒトとネコの体の違い
今回はヒトとネコの体の違いについてお話しようと思います。
ヒトの背骨は7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎、5個の仙椎(1個の仙骨)から成り立っており、全部で206個の骨があります。
対してネコは、7個の頚椎、13個の胸椎、7個の腰椎、3個の仙椎から成り立っています。全部で人間よりも約40本多い244本の骨を持っています。
ヒトとネコとの大きな違いは肩の部分です。
ヒトの肩関節では、『腕が挙がらない!その原因とは?』にもありますが、4つの関節と脊柱が複合的に動くことで腕を前から上げたり、横から上げたりといった肩の動きを出しています。
4つの関節の中に、鎖骨と胸骨からなる「胸鎖関節」と、鎖骨と肩甲骨からなる「肩鎖関節」があります。ヒトの体では鎖骨は他の骨と関節を持っていますが、ネコの鎖骨は非常に小さく関節を持ちません。宙に浮いたような状態になっています。この構造により、ネコは狭い隙間でも顔さえ通れば全身通り抜けられるような柔軟性を持ち、しなやかに動く事ができます。
また、もう一つ特徴的なのが足です。
ヒトはつま先から踵まで地面につけて歩いていますが、ネコは常にかかとを浮かせてつま先立ちで歩いています。
下の図にもあるようにネコは地面に接している肉球の部分に踵はありません。後ろに突き出ている部分が踵になります。
常につま先立ちでいることによって、いつでも俊敏に走り出すことができます。ヒトで言うパワーポジションのような形ですね。
今回はヒトとネコの、足・肩の違いについてお話ししました。
ヒトと他の動物を比べてみることにより、なにか治療などに応用できることがあるかもしれないですね。
名前 ほたて
猫種 ベンガル
毛色 ブラウンスポテッドタビー
性別 メス
体重 4キロ
誕生日 2020/09/04(先日やっと1歳になりました!!)
今年の1月から飼い始めて、家では毎日癒やされてます。一種のアニマルセラピーですね。
家でネコに癒されている分、癒やすとはまた少し違いますが、当院にいらっしゃる患者様の症状が少しでも良くなるよう、努めていきたいと思います!