ハワイのお話 ~~ フラ前編 ~~
皆さんこんにちは!
私は学生時代、水泳、バスケットボール、軟式テニスなど色々なスポーツをしてきました。
今日は、気がつけば15年以上続けている『フラ』のお話です。
『フラダンス』というとご存知の方も多いのではないでしょうか。
日本の南東、太平洋の真ん中に位置するハワイの踊りで、ハワイ語の「hula(フラ)」からきています。
「hula」が踊りという意味なので、ダンスはつけず『フラ』と呼ばれています。
フラは、踊ってもよし、観てもよし、と様々な楽しみ方があります。
私はフラにすっかり魅了されて いますが、ご存知でない方も多いと思うので、まずはフラの魅力をご紹介しますね!
踊り
皆さんがまず思い浮かべるゆったりした音楽にあわせて踊るフラは、『アウアナ( auana)』という現代フラとなります。
アウアナは、スローテンポな音楽にあわせた踊り以外にも、コミカルな音楽でアップテンポな踊り や、心地よいリズムの踊り等、バリエーション豊富なのも特徴です。
ノホ(noho)と呼ばれる座って踊るスタイルのフラです。
後ろで歌っているケアリィ・レイシェルは今や有名なハワイアンシンガーで、フラの先生でもあります。
音楽も笑顔もとても素敵!です。
一方であまり知られていないのが、『カヒコ(kahiko)』と呼ばれる古典フラです。
荘厳なチャンティング(chanting)と呼ばれる詠唱から始まり、力強く生命力溢れる神聖な踊りです。
ハラウ オ ケクヒ(Hālau O Kekuhi)というハワイ島で代々受け継がれている一族のフラですが、私はこういったカヒコに魅かれています。
こんなにも違う!アウアナ(現代)とカヒコ(古典)でした。
フラは子供から高齢の方まで幅広い年代の方が踊ります。
カネ(kāne)と呼ばれる男性のフラですが、 特にカヒコは迫力満点!フラのイメージが変わると思いますよ。
音楽・楽器
アウアナ(現代)に欠かせないのがハワイアンミュージックです。
今と昔では随分曲調も変わってきていますが、どこか哀愁漂う懐かしさを感じる音楽です。
高音域の発声で歌われるハワイアンファルセットは圧巻です。
近年ではジャズやレゲエ等西洋音楽にも影響され、英語で歌われたり、日本の曲がハワイアンソングにもなっています。
そして無くてはならないのが、ウクレレ(ʻukulele)やスラッキーギター(slack-key guitar)。味のあるハーモニーを醸し出しています。
生演奏と歌声で踊るフラは格別で、観てる方も思わず踊ってしまうと思いますよ(^-^)
道具・打楽器
カヒコ(古典)は、瓢箪(ひょうたん)から作られたイプヘケ(ipu heke)や、古くは鮫皮を貼ったパフ(pahu)というドラムのリズムにあわせて踊ることが多いです。
その他、グアバ等の樹木を打ち鳴らしたり、カスタネットのように石を使うなど、様々な道具や打楽器を使います。
アウアナ(現代)も道具を使って踊る場合があります。かなり技術が必要なものの見応えは十分です。
衣装
普段は、パウスカート(pāʻū skirt)というギャザーがたくさん入ったスカートを履いて練習しますが、イベントや大会等では正装します。
アウアナ(現代)は色艶やかで華やかな衣装も多く、カヒコ(古典)は自然な風合いの衣装がよく使われており、とても対照的です。
その昔は、樹皮を叩いてカパ(kapa)と呼ばれる布を作り、染料で色や柄を模してスカートにすることもあったようですが、今でもティーリーフ(ti leaf)というドラセナ類の植物で作ったスカートや、ラウハラ(lau hala)というハラの葉で作られた装飾品など、自然な素材を使うこともしばしばです。
レイ
花や葉、貝殻やククイ(kukui nuts)の実などを素材として編んだもので、フラには欠かせません。
首元につけるタイプや、王冠のように頭に乗せるタイプのレイ ポオ(lei poʻo)、足関節や手関節につけるレイ クペエ(lei kūpeʻe)がよく使われます。
フラダンサーは身につけるものは自ら作ることも多く、植物を採取してレイを編んだり、道具や打楽器を作 ったりする場合もあります。踊りの練習をする時間と共に、このように準備をすることもとても貴重な時間です。
前半はここまでです。
それでは、寒くなってきましたので、お身体ご自愛ください。
一部写真出典:「Digital Archives of Hawaiʻi」「photoAC」
~~ 後半へ続く ~~