最強の五十肩メディケーション

こんにちは!

院長の守重昌彦です。

先日「相撲と私」というブログが公開され、「院長は相撲をやってたんですね!」なんて言われることもありますが、それは事務長で私の弟です。

私は学生時代にはソフトテニスをやっていました。まわしを着けたこともありません。

相撲とソフトテニスというとなんだか真逆な印象のスポーツです。兄弟でそこまで違うというのも面白いですね。

 

さて、院内ニュースにも掲載しましたが、昨年末に幻冬舎より「最強の五十肩メディケーション」という書籍を刊行して頂きました。

出版されて4か月強がたちましたが、幻冬舎のスタッフからは売れ行きも好調と報告を受けています。

Amazonでもありがたいことにレビューをもらっていて「五十肩のバイブル」というご評価を二人からいただいています。ステマではありませんよ。

発売当初にはキャンペーンでいくつかの書店で平置きしてもらいましたので、お気づきになった方も多いのではないでしょうか?

幻冬舎さんから書籍刊行のお話を頂いたのは2021年の秋でした。お話をいただいて出版まで1年ちょっとだったことになります。

書籍発刊に向けてのスタートはテーマの選定です。実は以前から一般向けの医療本を書いて、整形外科診療におけるエコーの凄さについて伝えたいと思っていました。しかし、その内容ではターゲットが不明確です。医療本ですので、何かの病気を持っている人を狙っていかないと購買者の見込みも立ちません。

私のライフワークは肩の疾患の治療であり、特に五十肩です。五十肩に困っている全国の人たちの福音となる書籍を発刊する。これは私にとってこれ以上ない取り組むべきテーマです。エコーの凄さについては、五十肩治療の話の中でも十分に伝わるはずです。

幻冬舎の担当の方々とは、webで会議を定期的に行っていきました。初めの頃は非常にゆったりとした話し合いで、書きたいことや構成を決めていきました。

タイトルは「最強の五十肩メディケーション」。このメディケーションという言葉は自分からはなかなか出てこないもので、担当者の強い推しで決定しました。単なる治療というよりは薬物治療と言う意味の強い言葉で、もしかしたら薬物治療に限った本と思われる可能性もありましたが、最強という言葉に対応する語感の強さが何とも良いと思いました。

「最強の五十肩セラピー」とか「最強の五十肩ケア」だと最強って言っているのにちょっと弱そうですよね。

 

五十肩の書籍を書くに当たって、既出の本のリサーチが行われました。ほぼ全てが医療者向けのものか、体操などのセルフケアを紹介したもので、一般向けに五十肩のことを網羅したものは存在しませんでした。

ここで、五十肩のバイブルとなるような一般向け書籍をつくるというテーマが決まりました。初めは、200ページもの書籍が書けるのかと心配していましたが五十肩全般について語るとなるとさほど難しくないと感じられました(とはいえ結局200ぺージには至らずでした)。

一番のターゲットは中年男性。特に五十肩でゴルフをできなくて困っている層と設定されました。私自身はゴルフを全くしないのに、書籍の帯にも「好きなゴルフなんてもってのほか」とか書いてあります。

内容は、編集の方々の「一般の方が感じる五十肩に対する疑問」に答える形で詰めていきました。これが、自分の知識をただ書き連ねたのとは異なり非医療従事者にとってとっつきやすい内容にできた大きな要因です。質問された内容にクリアに答えられないことも多く、それに答えられるように考えや知識を整理するという事が今後の診療にも大いに役立ちました。

夏までは会議はゆるゆると進みました。予定の11月に書籍がほんとに出来上がるとは思えませんでした。やはりしわ寄せはやってきて、秋が来る頃に急激に忙しくなりました。原稿作成と直しをバタバタと繰り返すことになります。ふわっとした感じで書いた原稿を、刊行できるようにどんどん洗練させていき、足りない部分を付け加えていく作業や、図を作成してもらう作業が行われていきました。

11月が近づいてそろそろ最終稿という時に、「ページ数が大分少ないけど良いですか?」という連絡がありました。「いいわけない!」と、1ヶ月発刊を遅らせてもらい、書き足りない内容を大急ぎで追加しました。
末梢神経の話や、これからの五十肩治療、おわりになどがそれにあたります。

内容については、「買って読んでください!」と言いたいところですが、簡単に紹介します。

5章だての構成で、第1章でよくある五十肩に対する誤解に答えていきます。第2章は五十肩という病気そのものの解説。3,4章が治療法です。治療法では実際の患者さんの例を何件も紹介して治療イメージを持ってもらえるようにしています。セルフエクササイズなどについても紹介していますので参考にして頂けると思います。
最後は「再発を防ぐための生活習慣」というタイトルですが、今見てみると中身がちょっと違ったかも。。。

書籍発刊の効果はなかなかのもので、遠方から来ていただく患者さんもいらっしゃいます。
「サインをしてください」なんて言われることもあるのですが、サインが無くて後回しになっています。もう普通に名前を書くだけでいいかもしれないと思い始めてきました。

当院でも販売しておりますし、電子書籍もあります!
診察室で五十肩と診断された方は是非購入してお持ち帰りください! 診察室ではなかなか説明しきれない内容が網羅されておりますよ!