腸脛靭帯炎

腸脛靭帯とは?

腸脛靭帯とは、骨盤から脛骨というすねの骨にかけて太ももの外側に存在する大きな組織です。腸脛靭帯は、おしりの筋肉や大腿筋膜張筋と繋がっており、それらの筋肉が働くと腸脛靭帯が緊張して体重を安定して支えてくれます。

病態

腸脛靭帯炎は、膝の外側に痛みが生じマラソンランナーに多い障害です。腸脛靭帯が硬くなると太ももの骨の一部と摩擦ストレスが高まり膝の屈伸運動で痛みが生じやすくなります。近年では、腸脛靭帯と太ももの骨の間に脂肪組織(脂肪体)が存在するのが分かっており、その脂肪組織の中に神経や血管が存在するためにその部分で炎症が生じるのはないかと言われています。

治療

炎症により痛みが強い場合は、アイシングや注射による対応が必要です。リハビリでは、腸脛靭帯の緊張を緩和するためおしりの筋肉や大腿筋膜張筋の筋肉が硬い場合は柔軟性を高めていきます。ストレッチでは腸脛靭帯が緊張して痛みが出る場合があるため、テニスボールなどで直接筋肉をほぐします。ランニングフォームの影響で腸脛靭帯へ過度な負荷をかけていることが多いため、動きの修正のために足首・足部の可動性や膝のねじれの改善、体幹や股関節周囲の筋力強化などを行っていきます。土台を整えた上で、動作練習も行い速いスピードや長距離での走行の負荷にも耐えられるカラダを作っていきます。