アキレス腱障害

アキレス腱とは??

アキレス腱とはふくらはぎの筋肉(腓腹筋とヒラメ筋)を踵に付着させる人体の中で最も大きい
腱になります。アキレス腱の症状でも、痛みの部位や状態により、様々な疾患に分類されるのが特徴になります。

症状の特徴や原因

症状は、起床後しばらくの痛みやこわばり、運動中や運動後に痛みが生じます。症状が長引くとアキレス腱自体が腫れて触ると太くなる場合もあります。長時間の歩行・ランニング・ジャンプ動作などの繰り返しによるストレスと関連しています。原因は、加齢・遺伝・肥満・ステロイドの長期投与といった個人的な要因に加えて、トレーニング内容(走行距離や強度、坂道歩行など)・ウォーミングアップやクーリングダウン不足・不適切なシューズなど環境的な要因が挙げられます。

治療

アキレス腱周囲の痛みの原因は様々であり、痛みの出る場所を細かく確認することが重要です。当院では超音波診断装置によりアキレス腱周囲のどこから痛みが生じているかを確認した上で、治療方針を決めていきます。日常生活やスポーツ活動に支障をきたしている場合は、負荷量の調整をします。気温と症状との関連もあり、寒いときは急な動きを控えることも大切です。痛みやアキレス腱周囲の組織の状態を踏まえた上での注射もしていきます。アキレス腱障害に関するリハビリでは、アキレス腱への遠心性の負荷(腱が伸びながら収縮する負荷)トレーニングが有効的とされています。ふくらはぎ・アキレス腱周囲・足底までのコンディションを整えた上で、負荷量を調整しつつトレーニングを行います。
近年では、アキレス腱障害に対する体外衝撃波の治療も実施されています。当院においても医師の判断の下、上記治療と併行しながら体外衝撃波治療も検討していきます。