肉離れとは?

筋肉が急激に収縮したり、伸ばされることで筋肉の一部が損傷することを肉離れと言います。

特にハムストリングス(もも裏の筋肉)や大腿四頭筋(もも前の筋肉)、下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)に生じることが多いです。

主な症状は「力を入れるとき(収縮時)」や「ストレッチの際(伸張時)」に生じる痛みになります。

肉離れを起こしたら・・・

肉離れを疑ったら、まず応急処置を行いましょう。

基本的な応急処置方法としてRICE処置があります(下図参照)。

応急処置を十分にせず、日常生活やスポーツ活動を継続することで、肉離れによる筋組織からの出血が拡大して腫れが長引いたり、損傷した筋肉を過度に収縮させて肉離れの状態が悪化する危険性があります。

肉離れの状態が悪化することで、治癒する期間も遅くなります。

肉離れと判断したら、まずは応急処置をして、しっかり医療機関で状態を確認することが大事です。

スポーツを再開する時期

筋肉の損傷度合いでスポーツに復帰する時期も分かれます。そのため、まずは筋肉の損傷度合いを超音波画像診断装置(エコー)やMRIで確認します。スポーツに復帰する

時期に関しては、

  • Ⅰ度(筋膜のみ損傷):1~2週間
  • Ⅱ度(筋腱移行部の損傷):6~8週間
  • Ⅲ度(腱付着部の損傷):数ヶ月or手術も検討

が一般的に報告されています(個人差あり)。「痛みが消失している」「損傷した周囲の組織柔軟性が改善していること」「筋力が回復していること」これらを確認しつつ、段階的にスポーツ復帰を目指していきます。