腱板断裂と腱板断裂修復手術

怪我や使い過ぎなどによって腱板は断裂します。一度断裂した腱板は自然に修復することはありません。腱板断裂の保存治療(手術しない治療)では、断裂したままで症状が出なくなることを目指します。注射や飲み薬による炎症のコントロールや、リハビリテーションによって断裂した部分に負荷がかからない体の使い方を目指します。

60代くらいまでの若く、活動性の高い方は断裂したままでは断裂が拡大するリスクが高いので手術を選択します。ご高齢で活動性の低い方でも、保存治療で症状が改善しなければ手術を選択します。

手術は関節鏡を用いて、5か所程度の小さな傷で行うことができます。断裂サイズに応じて、数個のアンカーにより断裂した腱を良い形にして修復します。肩の専門医の間では基本的な手術と言えますが、千差万別な断裂形態に対応するために経験により結果に差が出やすい手術でもあります。当院院長は十数年にわたり一線で途切れることなくこの手術の研鑽を積んでいます。

術後は装具により3~5週間固定します。
入院は1週間程度です。
退院後は週1~2回ほど通院でリハビリテーションを行います。
術後重いものを持てるようになるのは3か月以降、不自由が少なくなってくるのには3~6か月ほどかかることが多いです。

以下に腱板断裂術後リハビリの動画を公開しました。
手術後の方、これから手術をする方、手術を検討している方などは参考にしてください。