半月板損傷とは
半月板損傷はスポーツによる外傷の中で最も頻度が高い疾患の一つになります。
サッカーやスキーなど膝を捻る動きを伴うスポーツで発生します。
また、年齢による影響で半月板自体が変性(加齢に伴う変化)で傷ついていく場合もあります。
半月板損傷には、断裂パターンがいくつかあります。
どんな症状が出るの?
痛みが主な自覚症状として挙げられます。
痛みの特徴としては、膝を捻った際など日常生活やスポーツ場面の動きの中で痛みが生じやすいのが特徴です。
半月板の状態によっては、膝を動かした際に関節内で引っ掛かることで、急に関節の動きが妨げられて動かなくなる場合もあります(ロッキング症状)。
そのような場合は、手術が検討されます。
診断の流れ
半月板は、レントゲンのみで状態を確認することは出来ません。
当院では、超音波画像診断装置を用いて評価をしつつ、症状によってMRIにてより詳細に半月板の状態を調べていきます。
治療方針
近年では、半月板は温存することが大切であると言われています。
そのため、当院では診察で急性期の炎症を抑えるためのステロイド注射や痛みの軽減を図るためのヒアルロン酸注射を行ったり、リハビリで半月板に負荷をかけている原因に対して機能を改善することで経過をみます(保存療法)。
しかし、3か月経過しても症状の改善が乏しい場合は、手術を検討することもあります。
手術後は、6~8か月を目安にリハビリを行いつつスポーツ復帰を目指します。