新型コロナ療養記

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、5月8日に5類へ引き下げとなります。

感染者数も減少傾向にあり、このまま収束に向かえばと願うばかりです。

国内で初めて感染が確認されてから3年になる中、先日初めて新型コロナに感染してしまいました。

個人的にはかなり気をつけて生活している中での感染であり、職場にもご迷惑をお掛けすることとなってしまった為非常に落胆する出来事ではありました。

春以降、施設療養はじめ様々な制度が大きく変わる可能性もありますが、今回宿泊施設療養でお世話になりましたので、そのことを書きたいと思います。

《症状経過・療養日程》

0日目(発症日)

症状ほぼなし(やや違和感があるかなという程度)

1日目

胃の調子がいつもより悪化、夜になり背部痛・微熱あり。

2日目

朝も発熱ありお休みして受診。喉の違和感が少しある程度。ウィルス性胃腸炎と風邪ではないかとの診断。希望したものの抗原検査では陰性となる可能性が高いということで検査なし。胃腸薬・消炎鎮痛剤を処方され服用開始。

3日目

 発熱症状が続いており再度受診する。軽い風邪のような症状。

※抗原検査を勧められコロナ陽性(インフルエンザ陰性)との診断(その後すぐに施設療養の申し込み)

4日目【施設療養1日目】

 風邪症状が強くなり倦怠感も。午後熱があがり37.5℃となったが服薬は見送り夜検温をしてから検討しましょうとのこと。

 ※38.5℃/span>となり消炎鎮痛剤を服用(私の場合ですが、消炎鎮痛剤は発熱:37.5℃以上なければ療養中服用しないようにとの指示あり)

5日目【療養2日目】

朝にはほぼ平熱に戻る。喉の痛み・背部痛・倦怠感が強い。

6日目【療養3日目】

風邪症状あり、喉の痛みが一番辛い。

7日目【療養4日目】

その後熱も落ち着いているが、感染してから一番体調がよくない。

 ※解熱後24時間が経過している為、明日朝の健康チェックで問題がなければ退所の指示あり。

8日目【療養解除】

耳の痛みや頭痛もあり、風邪症状等は相変わらず残る。

※発熱はなかった為、予定通り退所に至る。

~ 診断から施設療養入所手続き ~                            

 「東京都陽性者登録センター」への登録

東京都陽性者登録センター 東京都福祉保健局

登録することで、

My HER-SYS(マイハーシス)への登録:療養期間中の健康観察を行う(管轄保健所のご担当者が閲覧され、必要に応じて電話連絡が入ります)

・「食料配送サービス」や酸素飽和度(SpO2)を測定する「パルスオキシメーター」の配送申請

・ 医療機関で陽性が確認された場合:「療養証明書」の発行申請

などが可能になります。

 システム(My HER-SYS)への登録

療養中の健康状態を記録することができ、管轄の保健所との情報共有が可能になります。

私の場合:

高齢家族と同居しており、以前から罹患した際には宿泊施設療養を希望することを決めていました。私自身は発生届対象外でしたが、療養施設に入ることができるのは、発生届の対象者もしくは陽性者登録センターへの登録者だったため、陽性診断後、すぐに登録して電話連絡を待ちました。
自宅へ帰宅後、すぐに保健所や療養担当者の方から電話を頂き数回やりとり。療養については大変混雑しており本日中の送迎は難しいが、早くて明朝9時には送迎可との連絡を頂く。

この日は保健所の方や施設調整担当の方とのやりとりなどでほぼ一日が終わった感じでしたが、早急にご対応頂いて有り難い一日でした。

~ 療養施設への入所、療養から対処まで ~                       

宿泊療養施設のご案内 東京都福祉保健局

有症状の場合、発症日を0日として7日間経過し、かつ症状軽快後24時間経過した場合、8日目に療養期間解除となりますその間症状が治まった場合も本人の意思での退所はできません)。

私の場合:

比較的近隣の療養施設は運営していなかったため、都心のホテルとなりました。

当日は提携タクシーが自宅まで来て頂けるということで、入所当日の朝8時過ぎ運転手さんから直接携帯に電話が入りホテルまで送って頂きました(目的地までは相乗りとなる場合もあるとのこと)

特殊車両での搬送(イメージ)

新型コロナウイルス宿泊療養者の搬送受託について | 日本交通株式会社

 システム(Lavita)への登録

施設到着後すぐに登録が必要です。療養期間中日々の健康状態を入力し、常駐している看護師が閲覧しながら室内での電話でやりとりします。

《1日の主なスケジュール》

6時30分-6時45分:検温・酸素飽和度(SpO2)・脈拍測定
7時30分-8時30分:朝食時間・ごみ捨て
12時-13時:昼食時間・ごみ捨て
16時:検温・酸素飽和度(SpO2)・脈拍測定
18時-19時:夕食時間・ごみ捨て
(発熱:37.5度以上があった場合は、健康チェックが適宜追加)

*酸素飽和度(SpO2)

パルスオキシメーターで測定します。

パルスオキシメータ – 株式会社ドリテック

*食事

食事は1日に3回、足りない方は希望すれば補助食を頂けるようでした(カップ麺等。味噌汁や野菜・果物ジュース等の配布も日によってあり)

アレルギー対応等も可能ですが、嗜好品や日持ちしそうなものであれば冷蔵庫もありましたので、持参されるとよいかもしれません。

*持参するといいもの

お弁当を引き取りに行く際、館内は外気での換気がされている為かなり寒かったです。室内着を持参するようにとのことでしたが、館内を歩けるような服装を用意されるといいと思います。

また、時間は決まっていますが外部から差し入れも可能です。

~ 療養解除から日常生活へ ~

発熱(37.5度以上)や重篤な症状がなければ基本的には療養期間の延長はありません。8日目(発症日:0日目とする)に療養解除となります。
なお、発症日から10日間が経過するまでは、感染リスクが残存することから留意が必要とのことでした。

私の場合:

通常の生活に戻ってからも体調が改善するまでには2週間程度はかかりました。心配していた後遺症も今のところはみられずに1か月後ぐらいにはほぼ回復しています。

●傷病手当金申請

新型コロナウイルス感染症も、仕事に就けず給与が受けられない場合の生活保障として、一定の条件を満たしていれば「傷病手当金」の申請が可能です。

新型コロナウイルス感染症に係る傷病手当金の申請について | 全国健康保険協会

●新型コロナウイルス後遺症

回復した後も長期間にわたって様々な症状が続く場合があります。

基礎疾患の有無や重症度に関わらないということですので、療養後も注意深く健康観察が大切だと思います。

「後遺症対応医療機関」や「後遺症相談窓口」「各種相談窓口」なども活用できます。

後遺症 東京都福祉保健局

●アンケート調査

国立国際医療研究センターでは、感染者以外にも感染が疑われる方、ワクチンを接種した方へのアンケート調査を行っています。

情報を収集・解析し、今後の医療体制の充実や新薬開発へ役立てたり、今後長期的な影響を把握していくとのこと。

新型コロナウイルス感染症アンケート調査


私は比較的症状は軽かったものの、初めての感染ということで不安もある中、関係者の方々のご支援で無事に療養を終えることができました。また、職場や家族など周囲への感染を広げることが防ぐこともできたのも、この療養のおかげと非常に感謝しております。

感染後の後遺症に悩まされている方、生活が一変された方も多く見舞われると思います。

今後法律を始めマスク着用以外にも生活上での様々なルールが見直しとなり、私達の生活は変化していくと思います。今まで新型コロナに関わってこられた政府・自治体や医療関係者の方々、多くの方々のご尽力に改めて感謝しつつ、収束を願ってやみません。