足底腱膜炎

足底腱膜炎とは?

足底腱膜は体重を支える際に衝撃を吸収したり、蹴りだす際に足部を安定させる機能があります。足底腱膜炎は、足底~踵(かかと)周囲に痛みが生じる障害です。歩く際など体重がかかった場面や特に起床直後に痛みが出やすいのが特徴的な症状です。

足裏

原因

「足裏の組織が硬い」「ふくらはぎの筋肉の柔軟性低下による足首の硬さ」「偏平足など足のアーチ機能が低下している」などにより、足底の偏った部分に負荷がかかり過ぎてしまうことが主な原因です。また、「姿勢や動き方により重心が後方にある」ことで踵部分への負荷が高まり、痛みが生じる場合もあります。

治療方法

足底は、筋肉・腱膜・脂肪組織などがあり痛みが出現している組織を鑑別することが難しい場所です。

当院では超音波診断装置も使用しながら痛みの部位の特定を行っています。炎症が強い場合は、注射やアイシングなどの対応が必要です。一時的に足底への刺激を減らすためにテーピングが必要になる場合もあります。

リハビリでは、「筋膜の柔軟性向上(足底のみでなく、アキレス腱を介して筋膜で連結している下腿三頭筋やハムストリングスの柔軟性も改善する)」「足首や足部の動きの改善」「足部アーチ機能改善」を中心に行います。症状が改善しない場合や足のアーチ機能を補助する目的でインソールの作製も行っていきます。