オスグッド病とは?
オスグッド病は、成長期(小学校高学年~中学生)に多くみられサッカーやバスケットボールといったジャンプやストップ動作などを繰り返すスポーツで発症することが多い疾患です。脛骨粗面という膝前面にある骨の出っ張りに痛みが出てきます。「走っている際」「ジャンプの着地」「膝を深く曲げた場面」に痛みが多くみられます。
オスグッド病になる原因
1. 太もも前側の筋肉が硬い
成長期では急激に身長が伸びる(骨が伸びる)ため、筋肉の柔軟性が低下します。つまり、身体が固くなりやすい時期です。特に太もも前側にある大腿四頭筋という筋肉が硬くなると、脛骨粗面を引っ張るストレスが強くなってしまい、炎症が起きてしまいます。
2. 足首が硬い
足首が硬くてしゃがむことが出来ない子は要注意です。足首で体重の衝撃が受けにくくなり、膝への負担が増加します。足首の動きを良くするためにふくらはぎのストレッチが重要です。
3. 背骨が丸まっている
オスグッド病は動きの姿勢とも関連があります。背骨が丸く、骨盤が後傾していると重心が後ろ気味になります。その姿勢でスポーツをすることで膝の前側に負担がかかります。背骨が丸くなって骨盤が後傾している子は、背骨や太もも裏側のストレッチが重要です。
オスグッド病の治療
基本的には適切に休養をすることが大切です。
手術を選択することは稀であり、保存療法で症状の改善を目指していきます。
運動後のアイシングや運動中に装具(サポーター)をすることも膝への負担を減らすためには必要ですが、それのみではオスグッド病になってしまった原因が解決されません。
当院では、根本的に膝にかかるストレスを減らすためにも柔軟性を高めたり、使い方のクセを治します。
近年では、痛みの軽減を図る目的で体外衝撃波による治療も推奨されています。痛みの状態に応じて、医師による判断の下で体外衝撃波治療も併行していきます。