肩関節周囲炎(五十肩)
五十肩とは?
一般的によく言われる五十肩は医学的に「肩関節周囲炎」または「凍結肩」と言われます。名前の通り、肩の周りに炎症を起こしている状態です。
「動かしたときや夜に肩が痛い」「腕の動きが悪くなった」などの症状が生じます。
原因はいまだ明確になっていませんが、加齢により肩関節の周りの組織が老化(変性)し肩に過度な負担が生じることで炎症が起こるとされています。
五十肩には3つの時期がある
五十肩には、「急性期」「凍結期」「解凍期」といった3つの時期があります。これらの時期によって症状も異なってきます(下図参照)。
時期によっては、無理に動かすと症状が悪化する一方で、動かすべき時期に動かさないことでより動く範囲が狭まってしまうこともあります。
当院には超音波診断装置を配置しているため、肩の炎症や筋肉などの軟部組織の状態をしっかり把握することが出来ます。肩関節の状態を確認して、時期による適切な対処をしましょう。特に夜間やジッとしても痛い方は、肩関節の炎症が強い状態にある可能性が高く医師による注射やステロイド剤の内服が効果的です。
自然に良くなる?
よく五十肩は、時期を過ぎれば自然と良くなると思っていらっしゃる方もいます。
個人差はありますが、「急性期(特に夜間やジッとしている痛みがある)」が続く方や「凍結期(痛みもあるが、腕が明らかに動かなくなっている)」で肩の動きが悪くなったまま放置している方は整形外科での治療が必要です。そのため、肩に不調を感じたときは早めに受診しましょう。硬くなり動く範囲が狭まった関節の動きを戻すには時間がかかります。
リハビリを開始しても肩の動きの改善が乏しい場合、当院では動きを良くするためのハイドロリリースという注射やマニピュレーション(関節受動術)を提案する場合もあります。マニピュレーションの詳細は院スタッフブログ等も確認下さい。また、より詳しく五十肩に関して知りたい方は、当院の院長が執筆している書籍「最強の五十肩メディケーション」もおすすめです。
※スタッフブログより
⇒ 「マニュピレーションについて」
⇒ 「最強の五十肩メディケーション」